自治体の努力が実った結果

Uターン転職とは、進学などを機に都会へ出て就職した人が、転職を機に地元へ帰り、そこに定住し新たな職場に就くことを指します。特に都会へ出た若者は都会で定住することが多く、人口の減少に悩む自治体にとってはそれを減らすことが問題の解決に繋がることとして考えられています。そのため地方の自治体ではUターン転職を促し、地元に若者を増やそうとしているのです。

その活動の結果、Uターン転職をする若者が増えていますが、そのメリットには次の様なものが挙げられます。まず地元に戻れば生活コストを大幅に下げることができます。都心よりも地方は一般的に物価が安く、不動産や家賃など地価ではその差が特に顕著です。住居関連の出費は、都心での生活よりも大幅に減らすことが可能です。また、実家に両親と同居すればさらにコストを減らせますし、知人の伝手なども頼りにしやすいでしょう。自治体でも若者の住居の斡旋や、古民家の格安価格での貸出などを行っているので、それらを利用すれば生活費を大きく節約できます。

更に育児面でもメリットが大きいです。地元ならば親の支援が受けやすいですし、保育所関係も都心ほど競争率が高くなく、子どもが預けやすい場所がほとんどです。都心よりも長距離通勤する人も少なく、車社会なので子供の送迎も比較的楽と言えます。仕事の有無が一番のネックですが、自治体でも仕事の斡旋を行ったり就活イベントを開催しているので、それらを利用すれば適職を見つけるのも難しくはないでしょう。